命題1

命題1

 

 

 任意の個数の量がそれぞれ同じ個数の他の量の同倍数であるならば、その和はその和の倍数である。

任意の個数の量ABCDのそれぞれをEFの同じ個数の倍数とする。definitionX.2

 

ABCDの和はEFの和の同倍数であり、ABEの同倍数であることをいう。

 

ABEの同倍数でCDFの同倍数であるから、ABの中にEと等しい量があり同じようにCDの中にFと等しい量がある。

 

ABEと等しいAGGBに分け、CDFと等しいCHHDに分ける。AGGBの個数はCHHDの個数に等しい。

 

 

さて、AGEと等しく、CHFと等しいから、それゆえにAGCHの和はEFの和に等しい。

 

同じ理由でGBEと等しく、GBHDの和はEFの和に等しい。それゆえに、ABの中にEと等しい量があり、同じようにABCDの中にEFの和と等しい量がある。それゆえに、ABCDの和はEFの和の同倍数であり、ABEの同倍数である。

 

それゆえに、任意の個数の量がそれぞれ同じ個数の他の量の同倍数であるならば、その和はその和の倍数である。

 

                           証明終了

 

 

 

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